捻挫が気になる方へ:原因から改善の流れまで徹底解説
- 柾行 神田
- 10月28日
- 読了時間: 9分
「足首をひねった」「手首を曲げたら痛みが走った」といった経験はありませんか? 日常生活のちょっとした動きや運動中のアクシデントなどで起こりやすい「捻挫」は、軽く見られがちですが、適切なケアを怠ると慢性化してしまう恐れがあります。
痛みや腫れが長引くと、日常生活やスポーツを楽しむ上で大きな支障になることも。そこで本記事では、捻挫のメカニズムから代表的な症状、起こりやすい原因、そしてうるまの匠整骨院で行われる改善施術の流れまでをわかりやすく解説します。
「最近、足首をひねってしまった」「昔の捻挫がいまだに痛む」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひご一読ください。

捻挫とは?どんな状態を指すのか
捻挫は、関節を支えている靱帯(じんたい)や関節包(かんせつほう)などの軟部組織が、突発的な衝撃や過度な伸展によって損傷を受けた状態を指します。特に足首や手首、膝などの関節部位に起こりやすく、スポーツ時の着地や日常での段差の踏み外し、急な方向転換などがきっかけとなることが一般的です。
足首の捻挫:最も多い例で、足を内側または外側にひねることで靱帯が損傷するケースが代表的です。腫れや痛み、内出血を伴う場合が多く、重症度によっては歩行が困難になることもあります。
手首の捻挫:転倒時にとっさに手をついた際などに発生します。繰り返し起こると手首の可動域が狭まったり、力が入りづらくなったりするリスクがあります。
膝の捻挫:スポーツや階段の上り下りで膝をひねる形になり、前十字靱帯や側副靱帯などを傷めるケースがあります。痛みのほか、膝の不安定感や腫れが生じることが特徴です。
捻挫は、靱帯や周辺組織の損傷具合によって軽度・中度・重度に分類され、症状や改善にかかる期間が異なってきます。
捻挫の代表的な症状
捻挫は多くの場合、突然の痛みや動作不良をきたすため、「何となく違和感がある」といった段階では気づきにくいこともあります。捻挫を疑うべき主な症状には、以下のようなものが挙げられます。
痛み・腫れ
損傷した部位が炎症を起こし、強い痛みや腫れを生じることが多いです。特に急性期には赤みや熱感を伴う場合もあります。
内出血(あざ)
靱帯周辺の毛細血管が切れることで、皮下出血としてあざが現れることがあります。痛みに加えて青紫色の変色が見られる場合は、より損傷が深い可能性が考えられます。
関節の不安定感
靱帯の役割は関節を安定させること。損傷が大きいと、関節がグラグラするような不安定感が残ったり、踏ん張りがきかなくなったりすることがあります。
動作制限
痛みによって関節を動かしづらくなったり、怖さから動かせないと感じたりすることがあります。急性期に無理をすると痛みがさらに悪化する恐れがあるため、注意が必要です。
なぜ起こる?捻挫の主な原因
捻挫は「一瞬のひねり」によって起こるケースが多いとはいえ、その背景にはさまざまな要因が潜んでいます。以下に挙げる原因が複合的に絡むと、捻挫のリスクが高まりやすくなります。
足首周りの筋力・柔軟性の不足
足首や膝を支える筋肉が弱いと、着地や方向転換時の衝撃を吸収しきれず、靱帯に大きな負担がかかります。また、柔軟性が低いと些細な動きでも関節が無理な方向に曲がりやすくなります。
スポーツや激しい運動
瞬発的な動きが多いバスケットボールやサッカーなどでは、急激に足をひねる動作が生じやすいため、捻挫が頻発しやすいです。体のバランスを崩したり、接触プレーが多い競技もリスクが高まります。
不適切な靴やインソール
サイズの合わない靴やサポート力に欠けるインソールを使用していると、足元が安定せず、着地や歩行時に捻挫を起こす確率が上がります。
長時間の立ち仕事・不安定な路面
長い時間立ったり歩いたりする環境では、疲労が蓄積して注意力が下がります。また、段差の多い場所や滑りやすい道でも捻挫が発生しやすいです。
加齢や体力の低下
年齢とともに筋力やバランス感覚が衰えると、日常のちょっとした動きであっても捻挫を起こすリスクが高まります。高齢者や運動不足の方ほど注意が必要です。
放置するとどうなる?捻挫をそのままにしておくリスク
捻挫は一見「時間が経てば自然に治る」と思われがちですが、適切なケアをせずに放置すると、次のような問題を引き起こす可能性があります。
慢性化による再発の繰り返し
靱帯がしっかり回復しないまま運動を再開したり、痛みをごまかしながら動かしていると、関節の安定性が低い状態が続きます。その結果、同じ部位を再び捻挫しやすくなる悪循環に陥ることがあります。
慢性的な痛み・腫れ
組織の修復が不十分だと、痛みや腫れが長期間続き、日常生活に支障をきたす場合があります。特に歩行時の痛みが強いと、外出や運動習慣が制限されてしまいがちです。
関節の変形・機能低下
ひどい捻挫を繰り返すうちに靱帯が伸びきってしまうと、関節の安定感が失われ、変形を引き起こすリスクが高まります。その結果、関節がスムーズに動かず可動域が狭まるなどの機能低下が起こりやすくなります。
姿勢や骨格バランスの乱れ
痛みをかばいながら動くことで体重のかけ方や歩き方が偏り、骨格や筋肉のバランスが乱れやすくなります。これが腰痛や膝痛など別の部位のトラブルを引き起こす原因にもなるのです。
専門的な施術が必要な理由
捻挫の回復には、ただ痛みが治まるのを待つだけでは不十分な場合があります。靱帯や筋肉、姿勢バランスなど多角的な要素が絡んでいるため、専門家による評価と適切な施術プランが重要です。
損傷度合いの正確な判断軽度か中度か、あるいは重度なのかによって施術内容や回復期間の目安が変わります。整骨院では問診や触診を通じ、症状の程度をしっかり見極めます。
姿勢・骨格の総合チェック捻挫は局所的なトラブルに見えますが、実は姿勢バランスや筋肉の使い方とも深く関係しています。全身の骨格・筋肉バランスを評価することで、再発防止につながる根本的なケアが可能です。
痛みの早期緩和と機能回復適切な施術を受けることで、炎症や痛みを早めに抑えながら、靱帯の回復を促進できます。放置するのと比べて、明らかに回復のスピードと質が変わってきます。
整骨院でできる捻挫改善の流れ
ここでは、整骨院で行われる一般的な改善プロセスをご紹介します。各ステップを踏むことで、捻挫の根本改善と再発予防を同時に進めることができます。
1. 丁寧な問診・評価
最初に、いつ・どのような場面で痛みが出たのかをヒアリングします。過去に同じ部位を捻挫したことがあるか、日常生活や仕事・スポーツでの身体の使い方なども確認し、痛みの原因や再発リスクを多角的に把握します。
2. 損傷部位・骨格バランスの検査
触診に加え、関節の可動域や足首・膝などのアライメント(骨の配列)をチェックします。痛みの度合いや炎症の状態を見極めながら、靱帯の損傷がどの程度なのかを判断。必要に応じて病院の検査結果やレントゲン画像などを参考に施術方針を立てます。
3. 手技(徒手)アプローチ
炎症期を過ぎた段階では、損傷部位の周辺組織や筋肉のこわばりをほぐし、血行を改善する手技を中心に行います。足首や膝をサポートする筋肉をケアして、関節への過度な負担を軽減。痛みの緩和と回復力の向上を目指します。
4. テーピング・固定
靱帯が不安定な状態では、テーピングやサポーターを用いて関節を適度に固定・サポートすることが大切です。過度な負荷がかかるのを防ぎながら、日常生活や仕事をスムーズにこなせるようにサポートします。
5. 電気施術・物理療法
低周波や中周波などの電気施術によって、深部の筋肉にアプローチし、痛みの抑制や血行促進を行います。超音波や温熱療法などを組み合わせることで、患部の回復をさらに早める効果が期待できます。
6. 骨格・姿勢矯正
足首や膝の捻挫を繰り返している場合、骨盤や背骨の歪みが関わっていることも少なくありません。適切に骨格や姿勢を整えることで、関節にかかる負担が大きく軽減し、再発しにくい身体づくりにつながります。
7. セルフケア・リハビリ指導
施術後の良い状態を維持するために、簡単なリハビリエクササイズやストレッチを指導します。日常生活の中での立ち方・歩き方、シューズの選び方などもアドバイスし、再び捻挫を起こさないよう予防策を徹底します。
日常で取り入れたいセルフケア
捻挫の回復を早め、再発を防ぐためには、自宅でのセルフケアも重要な役割を担います。症状に合わせて無理のない範囲で行ってみましょう。
RICE処置(急性期)
怪我をした直後は、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、**Elevation(高挙)**の頭文字を取った「RICE処置」が基本。患部を動かさず、冷やして、包帯やテーピングで圧迫し、心臓より高い位置に上げて腫れを抑えます。
温める習慣(回復期)
炎症がある程度落ち着いてきたら、患部を温めることで血行が促進され、組織の修復をサポートできます。入浴時にはしっかり湯船に浸かり、痛みがない範囲で足首や手首をゆっくり動かしましょう。
軽いストレッチ・筋力トレーニング
痛みが和らいできたら、関節の可動域を取り戻すためのストレッチや、足首を支える筋肉のトレーニングを始めましょう。最初は小さな動きから、ゆっくり負荷をかけるのがポイントです。
正しいシューズ選び・インソール活用
安定感のある靴を選ぶことは、捻挫予防と回復には欠かせません。必要に応じてインソールを使用し、足首や膝への負担を軽減する工夫を取り入れると効果的です。
整骨院に通うメリット:根本的な改善と再発予防
捻挫は、一時的に痛みが治まっても、靱帯のダメージが残っていれば再発しやすい怪我のひとつです。整骨院で専門的な施術を受けることで、以下のようなメリットが期待できます。
早期改善と再発防止急性期の痛みを鎮めるだけでなく、靱帯や筋肉の回復を促進し、正しい姿勢・動作を身につけることで再発を予防します。
総合的なアプローチ局所的な施術だけでなく、骨格の歪みや筋バランスの乱れをチェックし、身体全体のコンディションを整えます。
専門家の適切な指導正しいセルフケアやリハビリ手順を学べるため、不安を抱えたまま自己流でケアするリスクを減らすことができます。わからないことがあれば、すぐに相談できるのも大きな利点です。
まとめ
捻挫は、靱帯や関節包などの軟部組織が強い負荷によって損傷する怪我です。「単なるひねり」と軽視しがちですが、正しい対処をせずに放置すると、慢性化や関節の変形につながり、長期間にわたって不調が続く恐れがあります。
整骨院であれば、痛みや腫れの原因を根本から探り、適切な施術プランとセルフケア指導を組み合わせることで効率的な回復を目指せます。問診・評価から始まり、手技やテーピング、骨格矯正、さらには日常生活のアドバイスまで、一連の流れでフォローを受けられるのが大きな特徴です。
もし「足首や手首が腫れて痛い」「以前の捻挫が完治せず、スポーツに支障が出ている」などのお悩みがある方は、ぜひ一度整骨院へご相談ください。早期にケアを始めることで痛みの軽減だけでなく、再発予防にもつながります。痛みのないスムーズな日常生活やアクティブなスポーツライフを取り戻すためにも、専門家のサポートを活用して、捻挫の悩みから一歩前進してみましょう。
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