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テニス肘の原因と改善方法|肘の外側が痛むときに知っておきたいポイント

  • 執筆者の写真: 柾行 神田
    柾行 神田
  • 2025年12月19日
  • 読了時間: 8分

テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側に痛みが生じる代表的なスポーツ障害のひとつです。ラケットスポーツに多い印象がありますが、実際には日常生活の動作でも起こることが多く、放置すると悪化や慢性化のリスクがあります。


症状が出る背景を理解し、正しい対処法を身につけることで改善の期待が高まります。この記事では、原因から対処、予後管理までを丁寧に解説していきます。


テニス肘に悩む女性

テニス肘の症状・原因とは?

テニス肘は、肘の外側に付着する前腕伸筋群に負担がかかり続けることで炎症や損傷が起こり、痛みが生じる症状です。タオルを絞る、ペットボトルのフタを開ける、物を持ち上げるなど日常の何気ない動作でも痛みを感じることがあります。早期に適切な対応を行わないと改善までに時間がかかることもあり、初期段階での対処が重要になります。


テニスをしない人にも起こる理由

テニス肘という名前からスポーツ障害のイメージがありますが、発症するのはスポーツ選手だけではありません。主な原因は前腕の使い過ぎにあり、特に手首を反らす、握るといった動作を繰り返す習慣がある方は発症リスクが高くなります。


デスクワークでのマウス操作、調理や掃除など腕を使う家事、重量物を扱う作業など、日常生活の中にも前腕へ負担がかかる場面は多く存在します。こうした動作が繰り返されることで筋肉が疲労し、肘の付着部に負担が集中することが、スポーツ経験の有無に関わらずテニス肘が起こる理由といえます。


テニス肘の図説

なりやすい動作と負担のかかり方

テニス肘を引き起こしやすい動作には共通点があり、それは「手首を反らせながら力を加える」動きです。ラケットを振る動作はもちろん、重い荷物を指先で持つ、工具を握る、タオルを力強く絞るといった動作でも同様に前腕伸筋群が強く働きます。

この筋肉に負荷が集中すると、肘の外側にある腱の付着部にストレスが蓄積し、炎症や微細損傷が発生します。また、筋力不足や柔軟性の低下、身体の使い方のクセなども負担を助長する要因となります。動作を見直し、負担のかかり方を理解することが症状悪化を防ぐ第一歩となります。


テニス肘が痛み出したときの正しい対処法

痛みが出た直後の対応によって、その後の回復スピードは大きく変わります。特にスポーツ中の痛みは「少し休めば大丈夫」と軽視されがちですが、適切な初期対応を怠ると改善が遅れ、慢性化につながる可能性があります。日常の痛みであっても同様に、早めの対処を心がけることが重要です。


スポーツ中・日常生活で痛みが出た際の処置

痛みを感じたら、まずは患部の負担を減らすことを優先します。スポーツ中であれば無理に続けずプレーを中断し、アイシングで炎症を抑えることが基本です。また、タオル絞りや物を強く握る動作など、負担のかかる動きを控えることも重要となります。


一方で、痛む部分を強く押したり、無理にストレッチをかけたりするのは避けるべきです。急性期に強い刺激を与えてしまうと炎症が悪化し、症状が長引くことがあります。初期は安静と冷却を中心に行い、その後のケアにつなげていく必要があります。


どのタイミングで医療機関や整骨院を受診すべきか

痛みが数日続く、物を持ちにくい、握力が低下した感覚がある場合は、早めの受診を考えるタイミングです。また、スポーツ中に鋭い痛みが走った場合や腫れ・熱感が強い場合も、自己判断せず専門家の評価を受けることが大切です。


うるまの匠整骨院では超音波観察装置(エコー)を用いて筋肉や腱の状態を確認できるため、より正確に症状を把握できます。原因を特定したうえで適切な施術を行うことで、早期改善と再発予防につながります。


肘をエコーで評価する様子

テニス肘を改善するためのポイント

テニス肘の改善には、痛みを軽減するだけでなく、負担の原因となっている動作や筋肉の状態まで踏み込んだアプローチが必要です。前腕への負担を整え、身体の使い方を見直すことで、より確かな改善が期待できます。


前腕伸筋群への負担を整える

前腕伸筋群は、手首や指を伸ばす際に使われる筋肉で、テニス肘に深く関わる組織です。この筋肉が硬くなることで肘への牽引ストレスが高まり、痛みを引き起こします。整骨院では手技や筋膜調整、鍼灸などを組み合わせて筋肉の緊張を和らげ、負担を軽減します。また、エコーで筋や腱の状態を確認しながら施術を行うことで、より適切なアプローチが可能になります。症状に合わせて負担を整えることで回復を促し、再発しにくい状態へと導きます。


フォームのクセや身体の使い方を理解

スポーツでのテニス肘は、フォームの乱れや身体の使い方のクセが大きな影響を与えます。打点が低すぎる、手首を固定しすぎている、体幹を使えていないといった動作の癖が前腕への負担を増やします。フォームの問題をそのままにしたまま練習を続けても症状の改善にはつながらず、むしろ悪化する場合もあります。身体の使い方を理解し、必要に応じてフォームを修正していくことが、肘の負担軽減に欠かせません。


テーピング・バンドの役割と注意点

テニス肘用のバンドやテーピングは、前腕の負担を軽減し痛みを抑える補助として有効です。適切に使用することでスポーツの継続も可能になりますが、使い方には注意が必要です。強く締めすぎると血流を阻害し、逆効果になることがあります。


また、痛みを感じにくくなることで無理に練習を続けてしまう場合もあるため、あくまで補助的な役割として使用することが理想的です。正しい装着方法を専門家に相談しながら使うことで、安全に効果を得られます。


テニス肘に対してテーピング処置

うるまの匠整骨院での施術対応について

うるまの匠整骨院では、前腕伸筋群への手技療法や鍼灸によるアプローチに加え、動作やフォームのクセにも着目し、肘に負担がかかりにくい身体の使い方を指導します。症状の早期改善だけでなく、再発を防ぐことを目的とした施術対応を大切にしています。


前腕の筋肉の説明

テニス肘に対して施術する様子

テニス肘バンドをする様子

症状に応じた安全なセルフケア

セルフケアは改善に役立ちますが、症状の段階に応じて行うべき内容が変わります。痛みが強い時期と落ち着いた時期では必要なケアが異なるため、状態を見極めながら進めることが重要です。


運動療法をする様子

肘の負担を軽減する前腕トレーニング

痛みが落ち着いてきた段階では、前腕の筋力を整えるトレーニングが効果的です。伸筋群と屈筋群のバランスを整えることで、肘への負担を軽減し再発予防にもつながります。軽いダンベルを用いたリストエクステンションや、ゴムチューブを使ったトレーニングは身近で取り入れやすい方法です。急に負荷をかけるのではなく、段階的に進めていくことで安全に効果を得られます。継続的なトレーニングは肘の安定性を高め、スポーツパフォーマンスの向上にも役立ちます。


誤ったセルフケアによる悪化に注意

セルフケアを行う際には、間違った方法が症状悪化につながることもあります。痛みのある部分を強く押したり、炎症が残っている時期に無理なストレッチを加えたりすると、かえって組織を傷つけてしまうケースがあります。また、ネットや動画の情報を鵜呑みにして自己流で取り組むこともリスクがあります。セルフケアはあくまで補助的なものであり、痛みが強い場合には専門家に相談しながら進めることが、安全に改善していくためのポイントです。


再発を防ぐための予後管理|スポーツを続けるための体づくり

テニス肘は改善しても再発しやすい症状であるため、予後の管理が非常に重要になります。スポーツを安全に続けるためにも、負荷管理や動作改善を意識した取り組みが欠かせません。うるまの匠整骨院では、痛みを繰り返さないための体づくりやフォームのチェックなどもご相談いただけますので、競技を続けながら改善を目指したい方にも安心してご来院いただけます。


うるまの匠整骨院の外観

練習量・休息・負荷管理の重要性

スポーツでは、練習量が多すぎたり休息が不足したりすると肘への負担が大きくなり、再発のリスクが高まります。痛みが出た段階では練習量を調整する勇気も必要です。適切な休息によって回復が促され、結果的にパフォーマンスも安定します。

また、同じ練習を続けるだけでは身体に偏った負担がかかるため、トレーニング内容を見直すことも大切です。うるまの匠整骨院では、エコー観察による状態確認を踏まえ、負荷の調整ポイントについてもアドバイスしています。無理なくスポーツを続けるための土台づくりを一緒に考えていく姿勢を大切にしています。


ラケット・グリップ・フォーム見直しの必要性

テニス肘はフォームや道具の影響も大きく受けます。グリップサイズが手に合っていない、ガットの張りが強すぎる、ラケットが重すぎるといった要因は、前腕への負担を増大させます。また、打点が後ろになっていたり手打ちになっていたりすると、肘に過剰な力がかかりやすくなります。専門家にフォームを確認してもらい、道具と動作の両面から見直すことで、肘への負担を大幅に軽減できます。


痛みと向き合いながら安全に競技を続けるために

テニス肘は適切に対処すれば改善が期待できますが、自己判断で無理を続けると症状が長引くことがあります。早めに専門家の意見を取り入れ、身体の状態を正しく理解することで、より安全にスポーツを楽しむことができます。痛みに向き合いながら無理なく改善へ向かうプロセスは、今後のパフォーマンス向上にもつながる大切な時間です。肘の不調を放置せず、競技を長く続けるためのケアを積み重ねていきましょう。


 
 
 

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