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腱板損傷の症状と正しい対処法|肩の痛みを悪化させないために

  • 執筆者の写真: 柾行 神田
    柾行 神田
  • 1月6日
  • 読了時間: 7分

腱板損傷は、肩を動かしたときの痛みや力の入りにくさを主な症状とする障害です。日常生活で腕を上げる動作が多い方や、スポーツで肩を酷使している方に多く見られます。初期は違和感程度でも、無理を続けることで痛みが強くなり、回復までに時間を要するケースもあります。肩の構造と腱板の役割を理解し、適切な対処を行うことが、悪化を防ぎ改善を目指すうえで重要になります。 



腱板損傷とは?肩の構造と役割を整理

腱板とは、肩関節を安定させながら腕を動かすために重要な役割を担う筋肉と腱の集まりです。この腱板に負担がかかり、炎症や損傷が起こった状態を腱板損傷と呼びます。肩は可動域が広い反面、不安定になりやすい関節であり、腱板の状態が機能に大きく影響します。まずは腱板損傷で起こる症状や背景を整理することが大切です。 


腱板損傷の図説

腱板損傷で起こる代表的な症状

腱板損傷の代表的な症状は、肩を動かした際の痛みや違和感です。特に腕を横や前から持ち上げる動作で痛みが出やすく、物を取ろうとした瞬間に鋭い痛みを感じることもあります。また、肩に力が入りにくくなったり、動かし始めに引っかかるような感覚を覚える場合もあります。


症状は徐々に進行することが多く、初期には「少し痛いだけ」と感じていても、負担を続けることで日常動作に支障が出るケースも少なくありません。 


肩を上げると痛む理由と腱板の役割

腱板は、腕を上げる際に肩関節の位置を安定させ、スムーズな動きを支えています。しかし腱板に炎症や損傷があると、肩を上げる動作で腱が骨と擦れやすくなり、痛みが生じます。特に一定の角度で強く痛む場合、腱板がうまく働いていない可能性があります。この状態で無理に動かし続けると、炎症が長引いたり、損傷が進行する恐れもあります。痛みは身体からのサインと捉える視点が重要でしょう。 


腱板損傷が起こりやすい年代・背景

腱板損傷は中高年以降に多く見られますが、若年層でも起こることがあります。加齢による腱の変性に加え、長年の肩の使い過ぎや急な負荷が重なることで発症しやすくなります。また、デスクワーク中心で肩甲骨の動きが少ない生活や、スポーツによる繰り返し動作も背景として挙げられます。日常生活と身体の使い方が発症に関与している点が特徴です。 



腱板損傷の進行と注意すべきサイン

腱板損傷は、初期段階では軽い痛みや違和感から始まることが多いですが、適切な対応を行わないと症状が進行する場合があります。進行の程度によって現れるサインは異なり、早期に気づくことで回復までの期間を短縮できる可能性があります。 


腱板損傷の症状のイラスト

初期・進行期で変わる肩の痛みの特徴

初期では、特定の動作時にだけ痛みが出ることが多く、安静にすると落ち着く場合もあります。しかし進行すると、動作時だけでなく日常生活のささいな動きでも痛みを感じるようになります。さらに、肩を動かすこと自体が怖くなり、可動域が狭くなるケースもあります。痛みの出方が変わってきたと感じた場合、進行のサインとして注意が必要です。 


夜間痛・動作時痛が強くなるケース

夜間に肩の痛みで目が覚める、横向きで寝られないといった症状は、腱板損傷が進んでいる可能性を示すことがあります。日中の動作による負担が蓄積し、安静時にも痛みが残る状態と考えられます。また、動作時の痛みが鋭くなってきた場合も、無理を続けることで症状が悪化しやすくなります。生活に支障が出始めたら、早めの対応が望ましいでしょう。 


放置すると起こりやすい問題

腱板損傷を放置すると、肩を動かさない時間が増え、関節の動きが悪くなることがあります。その結果、肩関節周囲が硬くなり、回復に時間がかかるケースもあります。また、痛みをかばうことで姿勢が崩れ、首や背中に負担が広がることもあります。早い段階で適切なケアを行うことが、長期化を防ぐ重要なポイントになります。



腱板損傷が起こりやすい生活習慣・動作

腱板損傷は、強い外傷だけでなく、日常生活や仕事、スポーツでの肩の使い方が積み重なって起こることも多い障害です。自覚のない負担が続くことで腱板に微細な損傷が生じ、ある日を境に痛みとして表面化するケースもあります。どのような動作や習慣が影響しやすいのかを知ることは、改善と再発予防の両面で重要になります。 


腱板損傷のリハビリ

肩を酷使する仕事・日常動作との関係

腕を頻繁に上げ下げする作業や、重い物を肩より高い位置で扱う動作は、腱板に大きな負担をかけやすい傾向があります。例えば、建設業や介護、育児などでは、無意識のうちに肩を酷使していることも少なくありません。また、洗濯物を干す、棚の上の物を取るといった日常動作でも、繰り返し行うことで負担が蓄積します。こうした動作が続くと、腱板の回復が追いつかず、痛みや違和感が慢性化する要因となります。動作の工夫や負担分散の視点が重要です。 


スポーツ(野球・投球動作)による負担

野球やテニス、水泳など、腕を大きく振るスポーツでは、腱板に強いストレスが繰り返し加わります。特に投球動作では、腕を振り下ろす際に腱板が肩関節を安定させる役割を担うため、負担が集中しやすくなります。フォームの乱れや練習量の増加、十分な休息が取れていない状態が続くと、炎症や損傷につながる可能性があります。痛みが出ているにもかかわらず無理を続けることは、回復を遅らせる要因となります。 


姿勢不良や肩甲骨の動きとの関係

猫背や巻き肩といった姿勢不良が続くと、肩甲骨の動きが制限され、腱板にかかる負担が増えやすくなります。本来、肩の動きは肩関節と肩甲骨が連動することで成り立っていますが、姿勢が崩れるとその連動がうまく働きません。その結果、腱板が過剰に使われ、痛みや損傷のリスクが高まります。肩だけでなく、姿勢全体を見直す視点が重要といえるでしょう。 



当院での腱板損傷に対する対応

当院では、腱板損傷を「肩の局所的な痛み」として捉えるのではなく、動作や生活背景を含めた総合的な視点で対応しています。症状の段階や負担の原因を整理し、無理のない改善を目指すことを大切にしています。 


うるまの匠整骨院の外観

エコー観察を含めた評価について

まずは肩の動きや痛みの出る角度、日常生活で困っている動作を丁寧に確認します。そのうえで、必要に応じてエコー観察装置を用い、腱板周囲の筋や軟部組織の状態を評価します。これにより、負担が集中している部位や炎症の可能性を把握しやすくなります。評価をしっかり行うことで、過度な刺激を避け、状態に合った施術方針を立てることが可能になります。 


状態に応じた施術と負担を抑えたアプローチ

痛みが強い時期には、無理に動かす施術は行わず、肩周囲の緊張を整えることを優先します。症状が落ち着いてきた段階では、肩甲骨や体幹の動きを改善し、腱板への負担を分散させるアプローチを取り入れます。刺激量は状態に応じて調整し、回復を妨げないことを重視します。段階的に整えていくことで、日常動作への不安を軽減することを目指します。 


再発予防・日常生活復帰を見据えたサポート

施術と並行して、日常生活や仕事で気をつけたい動作、肩への負担を減らす工夫についてもお伝えしています。再発を防ぐためには、痛みが引いた後の過ごし方が重要になります。無理のない範囲で継続できる対策を共有し、肩を使いながらも安定した状態を保てるようサポートしています。 



よくあるご質問


肩の痛みが軽くても腱板損傷の可能性はありますか?

痛みが軽度であっても、腱板に負担がかかっている可能性はあります。初期の腱板損傷では、特定の角度でのみ痛む、動かし始めに違和感が出るといった症状にとどまることも少なくありません。違和感が続く場合は注意が必要でしょう。 


安静にしていれば自然に治ることはありますか?

状態によっては安静で痛みが落ち着くこともありますが、それだけで十分な改善が得られるとは限りません。肩の使い方や生活習慣が変わらなければ再発することもあります。安静と適切なケアを組み合わせる視点が重要です。 


痛みがある状態で肩を動かしても大丈夫でしょうか?

痛みを強く感じる動作を無理に行うことは避けた方がよいでしょう。一方で、完全に動かさない状態が続くと肩が硬くなることもあります。痛みを誘発しない範囲で動かすことが、回復を妨げないポイントになります。


整骨院での問診の様子

腱板損傷でお悩みの方は是非当院にご相談ください

腱板損傷は、早期に適切な対応を行うことで、回復までの期間や不安を軽減できる可能性があります。うるまの匠整骨院では、状態を丁寧に評価し、無理のない施術と生活面からのサポートを行っています。肩の痛みが続いている、動かすのが不安と感じている方は、一度ご相談ください。症状に合わせた改善の道筋を一緒に考えていきます。

 
 
 

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